モリブデンの効果、多い食べ物、効果的な食べ方とは?
モリブデンは鉄のはたらきを促進するミネラルのひとつ。聞いたことがないという人もいるでしょうが、「貧血に効くミネラル」または「血のミネラル」と言われるくらい重要な役割をしています。
そんなモリブデンの効果は? 不足するとどうなる? 多く含む食べ物は? 効果的な食べ方は? などについてお伝えします。
【目次】
モリブデンのはたらきと効果
モリブデンのおもなはたらきとその効果はこちら。
- 鉄分のはたらきを促進する
- 肝臓や腎臓に存在して、消化活動に重要な三種類の消化酵素のはたらきを助ける
- 糖質、脂質の代謝を助ける
- 神経を正常に保つ
また、体に有毒な物を分解するはたらきもあるので、
- 尿酸の代謝を助ける
- 銅の排泄を促進する
- 食道を健康に
といった効果もあります。
モリブデンが不足すると?
モリブデンが不足すると、次のような症状があらわれます。
- 貧血
- 痛風になる
- 疲れやすくなる
- 頭痛
- 尿酸代謝障害
- 不妊
モリブデンは胃や小腸で吸収されるので、比較的体内への吸収率が良いミネラル。微量でも効果を発揮するので、不足による欠乏症が起こることはあまりありません。
加工食品を多く食べている人は不足しやすいですが、バランスの良い食事をとることによって解決していきます。それでも、遺伝的にモリブデンが欠損していた場合には、
- 脳の委縮
- 精神異常
- 水晶体異常
といった症状が報告されています。モリブデンが脳の機能を正常にたもつ大切な役割を持っていることがわかりますね。
摂りすぎると?
モリブデンを摂りすぎると、次のような症状があらわれることがあります。
- 銅欠乏症 (モリブデンが必要な銅まで排出してしまうので、鉄が吸収されにくくなる)
- 心不全 (症状が重くなると命にかかわります)
- 胃腸障害
モリブデンを摂りすぎても、余分なものは尿として排泄されるので、体内のモリブデンの濃度は一定に保たれます。慢性的な摂りすぎでなければ、過剰症になることはありません。ただ、体の中の銅の量が極端に少ない場合、過剰症の症状が出やすくなりますので、注意しましょう。
食べ物に特に気をつけなくても、バランスのよい食事を心がけていれば、モリブデンが不足したり、摂りすぎたりすることはまずありませんが・・・
- モリブデンが多いと銅が欠乏してしまう
- 銅が少ないとモリブデンを多く摂っていなくても、モリブデン中毒症状があらわれることがある
という性質があるのがモリブデンの特徴。銅や鉄とのバランスが大事になってきます。では次に、モリブデンを多く含む食べ物、効果的な食べ方について、ご紹介します。
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モリブデンの多い食べ物
モリブデンの多い食べ物はこちら。
- きなこ
- 大豆
- 落花生
- 枝豆
- にんにく
- カリフラワーやほうれん草などの野菜
- レバー
豆科の食べ物に多く含まれています。モリブデンは地球上の窒素の70%に関わっています。豆科の食物は空気中の窒素を取り込んで、モリブデンを含む酵素を持っているので、豆類には多く含まれているのです。
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モリブデンを効果的に摂るためには?
モリブデンは、血液中の鉄分が不足すると、肝臓に蓄えられている 「鉄」 を運んで、血液をつくるはたらきを助けます。その鉄を吸収するためには 「銅」 が必要。しかしモリブデンには、銅の排泄を促進するはたらきがあります。
そこで体内のバランスを良くするためには、モリブデン、鉄、銅の3つをバランスよく摂ることがポイント。イカ、タコ、桜えび、牡蠣(かき)、レバー、豆腐などを食べると、モリブデンや鉄や銅をバランスよく摂ることができます。
イカやタコは低カロリーで高たんぱくな食べ物。健康のためにはいろいろとうれしい食べ物ですね。また、バジルやモロヘイヤは鉄と銅が多く含まれている野菜。料理で一緒に使うように工夫してみましょう。
栄養をしっかり吸収できる体でいることが大切
さまざまなストレスで体が固くなっている私たち。いつも肩こり、背中はバリバリ、手足は冷える、足はむくむ。流れの悪い体では、せっかくの栄養も吸収されません。さらに、いらないものも出にくいので、疲れがとれない、朝から体が重たい、なんだか調子が悪い毎日に。
流れをよくするためには、かたくなった体をほぐすことが第一。そこで、自宅で手軽に効果的に体をほぐす方法をご紹介します。参考になさってください。