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マンガンの効果、多い食べ物、効果的な食べ方とは?

マンガンは土壌・淡水・海水などいろいろなところに多く存在しているミネラル。

乾電池の種類として「マンガン」とか「アルカリ」などと聞いたことはあっても、栄養素としてはあまりなじみがないのではないでしょうか。

そんなマンガンの効果は? 不足するとどうなる? 多く含む食べ物は? 効果的な食べ方は? などについてお伝えします。

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【目次】

マンガンのはたらきと効果

マンガンは私たちの体の中でさまざまな金属酵素の構成成分になったり、脂質・たんぱく質・糖質の代謝に関わる酵素を活性化するはたらきを持っています。

特に体の中のミトコンドリア内にたくさん存在していて、酸化ストレスに対抗するための「SOD」と呼ばれる酵素として活躍しています。

※SOD:
スーパー・オキサイド・ディスムターゼの略。活性酸素を除去する酵素のこと。

また女性にとって関心の高い「美肌」にも大いに関係しています。

美肌に良いものといえば、コラーゲンやヒアルロン酸が思い浮かぶのではないでしょうか?このヒアルロン酸を作り出す酵素のはたらきを助けるのもマンガンなんです。

このほかにも生殖機能の向上というはたらきもあり、不足すると愛情不足になるそうです。マンガンは「愛情ミネラル」とも呼ばれていて、マンガンが不足すると赤ちゃんに対する愛情も欠けてしまうとか。

実際にウサギを使った実験では、マンガン不足のウサギは他のウサギと比べて自分の子供を育てなかった、という結果になったそうです。愛情にも関係あるなんて驚きますね。

※参考サイト:国立健康・栄養研究所「マンガン解説」、厚生労働省 e-ヘルスネット「抗酸化物質」、「活性酸素と酸化ストレス

マンガンが不足すると?

マンガンは普通の食生活を送っていれば不足するということはほとんどありません。

ちなみに不足すると次のような症状があらわれることがあります。

  • 高血糖や糖尿病
  • 高血圧
  • 生殖機能の低下
  • 骨格異常
  • 骨粗しょう症
  • 皮膚や髪の毛の不調

摂りすぎると?

マンガンは摂りすぎに注意が必要です。

とはいえこれも普通の食生活を送っていれば摂りすぎになることもありません。

注意したいのは「マンガン鉱山ではたらく人」や 井戸水を飲んでいる人」。

マンガン鉱山ではたらく人には、食欲不振、不眠症、手足のふるえ、頭痛などの慢性的な中毒症状が続いたり、パーキンソン病の症状が出ることがあります。

水道水ではなく井戸水を飲んでいる人も注意が必要です。

マンガンは除去するのが難しいもの。仮に基準値を超えていた井戸水を飲み続けていると、マンガンによる中毒を引き起こしてしまいます。定期的に水質調査をするように気をつけましょう。

では次にマンガンを多く含む食べ物についてお伝えします。

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マンガンの多い食べ物

マンガンの多い食べ物はこちら。

  • しょうが
  • 青のり
  • ひじき
  • きくらげ
  • 干しエビ
  • しじみ
  • アーモンド
  • 大豆(納豆、油揚げ、がんもどきなども)
  • 緑茶
  • 黒コショウ
  • 干し柿
  • パイナップル
  • ラズベリー

マンガンは土壌に広くあるものなので、野菜や果物のような植物性の食品に多く含まれています。

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マンガンを効果的に摂るためには?

マンガンにはその栄養素の吸収を高める相性の良い食品は特にはありません。逆に吸収を悪くしてしまうのが「鉄分」。

鉄分と一緒に摂ると鉄分が吸収されてしまうため、マンガンは吸収されにくくなってしまうという特性があります。

カルシウムに代表される主要ミネラルに対し、マンガン、亜鉛、鉄などの微量ミネラルはまだまだ研究も発展途上のミネラル。

しかし必須ミネラルであることに変わりはなく、私たちが健康的に生活していくうえで欠かすことのできない栄養素です。

バランスによって効果もがらりと変わってくるのがミネラル。

例えば「ヒアルロン酸をつくるためには必要だから」とマンガンの多い食べ物ばかり食べるのではなく、まんべんなくバランスよくいろいろな食べ物を食べるようにすることが一番大切ですね。

以上、マンガンの効果、多い食べ物と効果的な食べ方についてお伝えしました。

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執筆者
この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来成分100%の健康商品を販売して今年で17年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら

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