銅の効果、多い食べ物、効果的な食べ方とは?
銅が私たちの体に必要な栄養素である、というイメージはあまりないかもしれません。
しかし銅も体に必要な必須ミネラル。どんなはたらきをしているのか、ご存じない方がほとんどではないでしょうか。
そこで、銅のはたらきや効果は? 不足するとどうなる? 多く含む食べ物は? 効果的な食べ方は? などについてお伝えします。
※参考サイト:国立健康・栄養研究所「銅解説」
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【目次】
銅のはたらきと効果
人の体に欠かせないミネラルの事を「必須ミネラル」と呼びます。
さらに必須ミネラルは「主要ミネラルと微量ミネラル」に分けられ、次のように区別されます。
- 主要ミネラル:7つ
カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、硫黄 - 微量ミネラル:9つ
鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、コバルト、モリブデン、クロム
銅は微量ミネラルに所属します。
銅は人の体の中に100から150mgほど存在して、血液で鉄から赤血球の中のヘモグロビンという赤い色素のタンパク質がつくられるときにはたらきます。
ヘモグロビンの主な成分は鉄なのですが、銅がなければ正常に作られません。
そんなことから、銅は鉄とともに「血のミネラル」とも呼ばれています。
また銅はさまざまな酵素の成分となって骨や血管壁を強くしたり、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを作り出すのにもはたらきかけます。メラニン色素の形成にも関わります。
銅が不足すると?
銅はいろいろな食物に含まれているので、一般的な食生活を送っている人に不足することはまずありません。
ただあまりにも不規則な食生活の人には銅が不足することがあります。銅が不足すると貧血症状などがあらわれます。
貧血気味になるとまず「鉄分が足りない」と考えますよね。
しかし鉄分が十分に足りていても、ヘモグロビンの合成に必要な銅が不足しているとヘモグロビンが正常に機能しないので、貧血の症状が改善されることはありません。
銅不足は貧血のほかにも……
- 白髪が増えるなどの毛髪の異常
- 骨の生成の異常
- 白血球の減少
- 子供の発育不全
- 免疫力の低下
などの症状を引き起こします。
摂りすぎると?
銅を摂りすぎると中毒を引き起こすことがありますので、注意が必要となります。
通常の食生活では銅を摂りすぎることはまずありません。
気をつけたいのは、鍋やフライパンなどの調理器具。
銅の鍋で酸性の食べ物を料理したり、保存したりすると、銅が溶け出して過剰摂取になって中毒におちいってしまうこともあります。
あまり頻繁でなければ摂りすぎの心配はないでしょうが、トマトソースを銅鍋で作ったり保存したり、ワインビネガーを使ったり、ということが多い人は気をつけてください。
また、サプリメントでの摂りすぎも注意が必要。肝障害などの健康を害する可能性もありますので、量を守ってサプリメントを摂るようにしましょう。
では次に銅を多く含む食べ物についてお伝えします。
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銅の多い食べ物
銅はいろいろな食べ物に含まれていますが、おもに魚介類、肉類、豆製品に多く含まれています。具体的な食べ物はこちら。
- イイダコ
- シャコ
- 桜えび
- 牡蠣
- シジミ
- するめ
- アンコウの肝
- 燻製のホタルイカ
- 牛レバー
- 豚レバー
- ソラマメ
- カシューナッツ
- 大豆
- アーモンド
- 納豆
- ゴマ
- ココア
- 抹茶
- 干しブドウ
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銅を効果的に摂るためには?
銅を効果的に吸収するには鉄分と亜鉛を一緒に摂ること。
ホウレンソウ、ひじき、青のり、パセリ、アサリ、鶏レバー、赤身の肉などに多く含まれる「鉄分」と、牡蠣、かに、煮干し、チーズなどに多く含まれる「亜鉛」を一緒に摂りましょう。
★くわしくは↓
亜鉛の効果、多い食べ物、効果的な食べ方とは?
でもよく見ると、牡蠣、するめ、ゴマ、抹茶など、銅が多く含まれている食べ物には鉄分や亜鉛も多く含まれています。
これらの食べ物なら銅も鉄分も亜鉛も一緒に摂れるので、体のなかで効率良く吸収されるでしょう。
貧血かな?と感じたら、ご紹介にしたような食べ物をバランスよく取るように心がけてくださいね。
以上、銅の効果、多い食べ物と効果的な食べ方についてお伝えしました。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来成分100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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