冷え性の6つの原因~冷え性をつくる生活習慣とは?
寒い冬はもちろんのこと、暑いはずの夏もエアコン完備の生活だと、家でも会社でも買い物でもいつも快適な環境ですよね?
これが冷え性の体を作ります。
- 冷えは万病のもと
- コリは万病のもと
冷えた体は筋肉が固くなってコリとなりますし、コリのある体は血行が悪くなっているので冷えている。「冷え性だけど体は柔らかくて肩こりも首こりもないわ」なんて人はいません。
どんな生活が冷え性の原因となっているのでしょうか?
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【目次】
冷えはあらゆる不調の原因
冷えた体はいろんな不調の原因のひとつといえるでしょう。
風邪をひきやすい、お腹をこわしやすい、といった身近な不調だけでなく、いろんな不調をかかえる人は体が冷えている傾向のあるのではないでしょうか。
※冷えだけが原因ということではありません。
免疫力も低下
体温の低い人がインフルエンザにかかっても、体温の高い人はインフルエンザにかからない。体温が1度低くなると抵抗力は30%ダウンします。
基礎代謝も低下(=太りやすい)
体温が36度の人と35度の人。まったく同じ生活をしていても、ウォーキング30分間分のカロリー消費量の差がでます。
体温が低いだけで太りやすくなりますし、エネルギーが作られないので疲れやすくもなりますね。
体内酵素のはたらきも低下
私たちの体のすべての活動に必要なのが「酵素」。食べたものをエネルギーに変える、考える、しゃべる、呼吸をする、手を動かす、心臓を動かす、血液を流す、老廃物を排出する……。すべての作業に酵素がかかわっています。
私たちの体が「工場」ならば、酵素は「作業員」。でも体温が低いと作業員たる酵素のはたらきも低下。疲れやすい、疲れがとれない、風邪がなかなか治らないなど、冷えによる酵素のはたらきの低下が原因かもしれません。
では 冷え性の6つの原因について お伝えします。
冷え性の原因(1)冷暖房完備の生活
エアコンのある快適な環境では、体がもっている体温調節機能をはたらかせる必要がありません。
使わない機能は衰える。体が持っている「熱を作る機能」が衰えてくるので、いつも冷えた体ができあがってしまいます。
また夏場のオフィスでひざかけを使う女性は多いですよね。エアコンがいくら進化しても、温かい空気は上にのぼって冷たい空気が下に下がるのは自然の摂理。手先足先の冷えの原因にもなりますね。
冷暖房での冷え性対策
部屋全体を温めたり冷やしたりするのではなく、寒い(暑い)と感じる体の部分を温める(冷やす)冷暖房がおすすめ。
夏は扇風機、うちわ、行水(ぎょうずい)。冬はミニストーブ、火鉢、こたつ、ひざかけなど。
冷え性の原因(2)食べ過ぎ
肉体労働の人や運動を何時間もしている人はいいですが、あまり運動しないデスクワークの人などが3食しっかり食べるのは食べ過ぎ。
しかも、白いご飯や白いパンはビタミンもミネラルも食物繊維もほとんどありません。
ビタミンやミネラルがないと炭水化物やたんぱく質が分解されず、エネルギーに変えることもできません。
タンパク質も炭水化物も脂肪も燃焼不足 ⇒ 老廃物が増える ⇒ 血液が汚れる ⇒ 血行も悪くなって体が冷える
食生活での冷え性対策
食べ過ぎをやめて腹八分目に。炭水化物中心ではなく野菜・肉・魚・海藻・キノコ類などをバランスよく食べる。白米を発芽玄米に変える。
※市販の発芽玄米には注意。体の細胞を傷つけてしまう恐れがあります。お米屋さんで無農薬有機栽培の玄米を買って、自宅で発芽させてから炊飯しましょう。
自宅での発芽が手間なら、お米屋さんで無農薬有機栽培の玄米から出た「ぬか」を買う(もらう)などしましょう。ぬかは自宅でから煎りしてから、お味噌汁やカレーやシチューに混ぜるなどして召し上がってください。
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冷え性の原因(3)薬(西洋医学の薬)
薬(西洋医学の薬)は化学物質。化学物質は体を冷やします。西洋医学の薬のほとんどは体を冷やし、交感神経を優位にして、慢性的に流れの悪い、コリのある固い体にしてしまいます。
一時的に薬を飲むというのならまだしも、いつも薬を飲んでいる人やちょっとした頭痛や風邪でもすぐに薬を飲む人は要注意。
その習慣が体調不良をつくり、治そうと薬を飲む、それがまた体調不良をつくり、という悪循環になっている可能性があります。
薬での冷え性対策
まずは気軽に薬を飲まないこと。医師からの処方を受けている人も、その薬が本当に必要最小限なのかを確認・相談し、納得してから飲みましょう。
漢方で代替できるものは漢方を選ぶのもひとつの方法です。
冷え性の原因(4)ストレス
ストレスを感じると交感神経が優位になって筋肉がかたく緊張します。
コリはもちろんですが血行も悪くなります。血液が運んでいるのは栄養、酸素、そして体温。血行が悪くなれば体温が全身に行き届かなくなるので、冷えを感じるのですね。
適度のストレスはもちろん必要。問題なのはあまりにもストレスの多い生活です。
冷えは体だけでなく精神面も不安定にします。うつの人に冷え性の傾向が高いのも冷えと精神面との関係の深さをあらわしています。
ストレスに対しての冷え対策
これは、ストレスをためない、ストレスを発散する、しかありません。
会社での人間関係、ママ友との関係、家庭での悩みごとなど、簡単になくせるものではないでしょう。ならばストレスをためすぎる前に発散すること。あなたらしいストレス解消法を持つようにしましょう
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冷え性の原因(5)水分の摂りすぎ
健康のために毎日2リットルの水を飲もうと心がけている人もいるでしょう。でも冷えのある人はちょっと注意。その水の摂りすぎが冷え性の原因のひとつかもしれません。
熱が出ると寝汗をかいたり、体調が悪くて下痢や嘔吐したり。これは体から水分を出して体温をあげて、酵素や代謝のはたらきを高めて体を治そうという反応。
特に夏など、暑いからといって水分ばかりとっていると冷え性の原因にもなりかねません。
飲み物での冷え性対策
飲む量をもっと減らしましょうという話ではありません。何を飲むかちょっと工夫しましょう。
飲み物には体を冷やす飲み物と体を温める飲み物とがあります。「温かい飲み物」ではなく「体を温めるはたらきのある飲み物」ということですね。
体を温める飲み物
しょうが湯、黒豆茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、紹興酒、日本酒などが温める飲み物です。
体を冷やす飲み物
水、コーヒー、緑茶、清涼飲料水、牛乳、ビール、白ワインなどは、体を冷やす飲み物。
★くわしくは↓
体を温める飲み物、冷やす飲み物
これらの飲み物は、たとえ温かくして飲んでも体を冷やしてしまうはたらきがある、ということですね。
適度な水分はもちろん必要。でも体を冷やす飲み物ばかり飲んでいないか、ちょっと見なおしてみましょう。
冷え性の原因(6)その他
ほかにも冷え性の原因はいくつもあります。運動不足による筋肉不足、外食、お弁当やお惣菜を買うことの多い生活、食品添加物……。
人間の体温は朝5時頃が一番低く、夕方4時頃が体温が一番高くなります。その体温が一番高い夕方に、散歩やジョギングなどの運動をして体を温めるのも冷え性対策に効果的な方法。
あなたの一番高い体温をさらに高く上げることで、体温のベースがあがっていって冷えにくい体へと変わっていきます。運動によって筋肉量が増えることも冷え性対策に大きく貢献します。
★くわしくは↓
体温アップのコツ~新陳代謝を上げる方法とは
以上、冷え性の6つの原因についてお伝えしました。
健康な体温は36.5度。冷え性の方は体を温める生活習慣を取り入れてみてくださいね。
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ゆるめて軽い体になる方法とは? >>
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来成分100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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