体を温める食べ物か冷やす食べ物かの見分け方とは?
食べ物や飲み物には「体を温めるもの」と「冷やすもの」があって、その見分け方はいろいろとあります。
目安ではありますが、体を温める食べ物なのか冷やす食べ物なのか、その見分け方と具体的な食べ物の例を紹介します。
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【目次】
食べ物の色での見分け方
まず、色による見分け方は……
- 赤、黒、オレンジ色の食べ物は体を温める
- 青、白、緑の食べ物は体を冷やす
漢方の世界でも宇宙の法則でも、すべて「陰」と「陽」のバランスで成り立っています。どちらが良いとか悪いということではなくバランスがとれていること(=中庸)が大切と考えられています。
その陰と陽でいうと、赤・黒・オレンジ色は「陽」の色、青・白・緑は「陰」の色であり、黄色はその中間からすこし「陽」寄りにあります。
では具体的にどんな食べ物があるか、お伝えします。
体を温める色の食べ物とは?
- そば
- 黒砂糖
- 黒パン
- 黒豆
- 小豆
- 赤身の肉
- 赤身の魚
- 卵
- 海藻
- さつまいも
- にんじん
- ごぼう
- 赤ワイン
- 紅茶など
なお例外もあります。
- トマトは赤い色だが、南米の暑い地域が原産なので冷やす食べ物
- カレーは黄色だが、インドやスリランカなど暑い地域で収穫される香辛料が主なので体を冷やす
- コーヒーは黒いが、ブラジルやエチオピアなどの赤道直下で収穫される作物なので体を冷やす
カレーは香辛料で体が熱くなるので「温めるもの」ではないかと思いますよね?でも実は、香辛料でいったん熱くなって汗がドッと出て、その後に体がスーッと冷えてくるのです。
以前スリランカに行った時は毎日カレーでした。見た目がカレーではなくフライだったり炒め物だったりしても味はどれもカレー味(汗)。
もしカレーが体を温める食べ物だとしたら、ただでさえ暑いインドやスリランカでは定着しなかったでしょう。
では次は、体を冷やす色の食べ物 を具体的に紹介します。
体を冷やす色の食べ物とは?
- うどん
- 白砂糖
- 白いパン
- 白いごはん
- 化学調味料
- 白菜
- だいこん
- 牛乳
- 豆乳
- 白ワインなど
塩は白い色をしていますが「体を温める食べ物」。
寒い東北地方の人は塩分を多くとる傾向がありますよね?今ほどにストーブやエアコンなどの暖房が整っていない頃は、体を温めるために塩分をとるようになったのです。
なお、薬も体を冷やします。漢方薬は一概にそうとは言えませんが、西洋医学で処方される薬のほとんどは体を冷やしてしまうもの。
長年薬を飲み続けてきた人は「なかなか寝つけない」「疲れがとれない」「体が重たい」「肩こりがひどい」「体がガチガチに固い」という傾向があります。
これは長年にわたって薬が体を冷やし続けてきたからかもしれません。
色での見分け方は「ひとつの目安」ではありますが、冷え性の方は食べ物を選ぶときにちょっと意識してみてはいかがでしょうか。
では次に「野菜のなる場所での見分け方」についてお伝えします。
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野菜のできる場所での見分け方
野菜のできる場所での見分け方はこちら。
- 土の「中」にできる野菜は体を温める
- 土の「上」にできる野菜は体を冷やす
野菜には旬があって、夏が旬なら体を冷やしますし、冬が旬なら温める傾向があります。
ただし、白菜などは冬が旬ではあっても土の上にできる野菜なので、体を冷やす食べ物になります。
色で見分けてみても白菜は「青・白・緑色の野菜は体を冷やす」ということになりますね。
では根菜類をはじめとして、土の中にできて体を温める野菜を具体的にみてみましょう。
土の「中」にできる野菜
根菜類など土の中にできる野菜は体を温めます。
- さつまいも
- じゃがいも
- さといも
- 山芋
- こんにゃくいも
- にんじん
- ねぎ
- たまねぎ
- ごぼう
- れんこん
- にんにく
- 生姜など
土の「上」にできる野菜
葉菜など土の上にできる野菜は体を冷やします。
- キャベツ
- レタス
- 白菜
- ほうれんそう
- 小松菜
- きゅうり
- トマト
- なす
- ゴーヤ
- セロリ
- もやし
- おくらなど
レタスやキャベツなどの葉菜(冷やす野菜)にドレッシング(冷やす調味料)をかけたサラダは、ダブルで体を冷やします。
煮る、炒める、といった加熱調理をしてから食べたり、お漬物にして食べるのがおすすめです。
バランスが大切
土の上にできる野菜は冷やすから良くない、根菜類など土の中にできる野菜は温めるから良い、ということではありません。
暑がりの人が温める食べ物ばかり食べればそれはそれで健康によくないですし、その逆もまたしかり。陰と陽はバランスがもっとも大切なのです。
陰陽調和料理法というものがあります。
昔は海から遠い山奥に住む人のところには魚は届きませんでした。魚でダシをとることが難しい中でダシのきいたおいしい料理を作れないか、と考えられたのが陰陽調和料理法。
鍋に陰のものを入れて、その上に陽のもの、その上に陰のもの……と順番に重ねていって火にかけると、ダシもなにも入れていないのにダシのきいたおいしい料理ができあがるそうです。
陰と陽のバランスがきちんととれていると味覚的にもおいしくなりますし、体にとっても健康なものになるのですね。
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その他の見分け方とは?
その他にも、体を温める食べ物か冷やす食べ物かの見分け方があります。例外もあるので目安としてご参考になさってくださいね。
- 寒い地域で作られている食べ物・飲み物 ⇒ 体を温める
- 暑い地域で作られている食べ物・飲み物 ⇒ 体を冷やす
- 冬が旬の食べ物・飲み物 ⇒ 体を温める
- 夏が旬の食べ物・飲み物 ⇒ 体を冷やす
- 発酵している食べ物・飲み物 ⇒ 体を温める
- 発酵していない食べ物・飲み物 ⇒ 体を冷やす
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体を温める食べ物・冷やす食べ物はコレ!
現代人は体を冷やす食べ物や飲み物を多く摂っている傾向があります。体を温める食べ物や飲み物を意識して摂るようにしてみてはいかがでしょうか。
以上、体を温める食べ物か冷やす食べ物かの見分け方についてお伝えしました。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラクゼーションジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」、無添加ハミガキ粉「ジェムペースト」など天然由来成分100%の健康商品を販売して今年で18年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら
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