自律神経の検査でおこなわれる9つの心理テストとは?
自律神経の検査ではさまざまな心理テストも使われます。
自律神経失調症は精神的なストレスが大きな原因のひとつ。このため、性格、思考パターン、ストレスに対する強さ、今のストレス度合いなど調べるために心理テストがおこなわれます。
自律神経のおもな4つの検査のうちの1つですね。
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【目次】
心理テストとは?
『医師との面接』で今までの病歴や現在の症状・生活環境を伝え、『除外診断』でなにか他の病気が隠れていないかを検査し、『自律神経機能検査』で自律神経のはたらきが正常かどうかを検査した後は、『心理テスト』で症状の背景となっている心の原因を調べます。
自律神経の乱れからくる不調の大きな原因はストレス。ストレスには、長時間の通勤・仕事・睡眠不足・運動不足・食品添加物など、身体的なストレスもあります。
しかし、人間関係・責任・ノルマ・プレッシャーなどの精神的ストレスの方が、自律神経失調症には大きく関わっているでしょう。
そこで心理テストによって、
- どんな性格なのか
- 行動パターンはどうか
- ストレスには強いか
- 現在はどの程度ストレスをかかえているか
- 体の症状には何があるか
- 心の症状には何があるか
といったものを調べていきます。
心理テストには調べる内容によってさまざまなものがあります。代表的な心理テストについていくつか紹介します。
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コーネル・メディカルインデックス
コーネル・メディカルインデックス(CMI)は、アメリカのコーネル大学で開発された心理テストです。全部で204つのチェック項目で、心身全般を調べるものです。
- 体の自覚症状について :
132の質問(目、耳、呼吸器系、心臓血管系など) - 心の自覚症状について :
51の質問(不適応、不安、緊張など) - 今までの病歴について :
15の質問 - 普段の週間や行動について :
6の質問
コーネル・メディカルインデックスは、神経症の検査のために作られたもの。現在では自律神経失調症の検査としても一般的に使われます。
東邦メディカルインデックス
東邦メディカルインデックス(TMI)は体と精神的な症状について調べる心理テストです。
- 体の症状について :
43の質問 - 精神的な症状について :
51の質問
コーネル・メディカルインデックスは世界じゅうで使われていますが、これを日本人向けに作られたものが東邦メディカルインデックス。検査ではこちらが多く使われる傾向があります。
体と精神面についての質問について、それぞれ11個以上あてはまる場合、自律神経失調症の可能性が高いと思われます。それぞれ10個以下なら心身ともに健康といえるでしょう。
またこのテストでは、自律神経失調症のタイプも調べることができます。
ストレス・チェックリスト
現在のストレス状態がどの程度かをチェックする心理テストです。
手足が冷たい?よく脇の下に汗をかく?動悸や耳鳴りは?食欲は?疲れやすい?目覚めは?寝つきは?イライラしやすい? といった体の症状や精神面の状態について、30の質問からなるテストです。
ストレス耐性チェックリスト
ストレスに対する「強さ・対応力・耐える力」をチェックする心理テストです。
性格によって、物事をどうとらえるか、どう感じるか、は異なりますよね。
大きな仕事をまかされた時に「よし、やるぞー!」ととらえるか「私にできる?失敗したらどうしよう。」ととらえるかでストレスは変わります。
プラスに受けとめるか、マイナスに受けとめるか。このテストでは物事への対応力を調べることができます。
人の顔色が気になるか?自分を表現できるか?人の長所を見れるか?のん気か?といったような、20の質問からなるテストです。
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ミネソタ多面人格目録(MMPI)
ミネソタ多面人格目録(MMPI)はミネソタ大学で開発されたもので、さまざまな面から人格の傾向を検査する心理テストです。
550の質問からなり、「はい」「いいえ」「どちらでもない」のどれかで答えていく方法でおこなわれます。
このテストでは、心気傾向、抑うつ傾向、ヒステリー傾向があるかどうか、社会的か非社会的か、男性度・女性度、といったことを調べることで多面的に人格を判断していきます。
MAS(顕在性不安尺度)
MAS(顕在性不安尺度)は、普段の生活の中でどのくらい不安を感じているかを調べる心理テストです。
65の質問項目からなり、20分ほどで終了するので手軽にできますし、このテストで神経症型自律神経失調症かどうかわかる場合があります。
ただ、顕在的な不安、つまり本人が自覚している不安は調べられますが、潜在的な不安、つまり本人も自覚していない不安については調べられません。
矢田部・ギルフォード性格検査(YG性格検査)
矢田部・ギルフォード性格検査(YG検査)は性格の特性を調べる心理テスト。「性格の良し悪し」ではな、「どんな性格なのか」を調べるものです。
南カリフォルニア大学教授のJ.P.ギルフォード博士が考案した性格テストを、元京都大学教授の矢田部達郎氏、関西大学名誉教授の辻岡美延氏、京都大学名誉教授の園原太郎氏らが、日本人向けの性格検査として改定しました。
120の項目からなり、それが自分の性格に合うかどうかを「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3つの選択肢から答える方法です。
社会適応性、性格安定度、活動性、社会的な外向性・内向性などを調べることで、「社会的ストレスに対する強さ」や「性格の傾向」を判断することができます。
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エゴグラム
エゴグラムはエゴ(自我)の状態を調べる心理テスト。人間関係の心理的な理論から作られた「交流分析」を素にした心理テストです。
人とのつきあい方を調べることで、自分のエゴ(自我)の状態を知るためのものです。
エゴは自我、グラムは図、という意味があり、テストを結果を図で表して自分のエゴの状態を知ることができます。
エゴグラムでは人間の心の中には次の5つの面(エゴ)があると考えます。
- 批判的な親
- 養育的な親
- 大人
- 自由奔放な子供
- 順応した子供
質問項目に答えることで、この5つの中でどれが高くてどれが低いかなどから、性格のパターンや生き方に対する態度を判断していきます。
INV - 気質を調べる心理テスト
INVとは、クレッチマーの精神医学的性格類型に基づいて性格の特徴を調べる心理テストです。
S(分裂質)、Z(循環質)、E(テンカン質)、H(ヒステリー)、N(神経質)、の5類型から判定する性格検査です。
以上、おもな9つの心理テストを簡単にご紹介しました。
このような心理テストの中からその人の状態に応じていくつかの心理テストがおこなわれるようです。
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この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊
1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
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