ウルトラ蒸し生姜の作り方
冷え性改善といえば 「生姜」。しかし 「生の生姜はかえって体を冷やす」 ということがすっかり知られるようになりました。
生の生姜を食べた直後はポカポカと温まる感じがしますが30分もたつと、生姜を食べる前よりも体が冷えてしまうのです。
その理由は、生姜のおもな成分のひとつである 「ジンゲロール」 のはたらきによるもの。
生姜の2大成分 「ジンゲロール」と「ショウガオール」
生姜のおもな成分とそのはたらきはこちら。
- ジンゲロール・・・体を冷やす成分 (お寿司屋さんのガリなどはこのはたらき)
- ショウガオール・・体を温める成分 (生姜湯による冷え性改善はこのはたらき)
生の生姜には 「ジンゲロール」 が多く含まれているために、かえって体を冷やしてしまうことになるのです。
しかこの 「ジンゲロール」 、加熱や乾燥や発酵をすると、あたため成分である 「ショウガオール」 に変化するのです。
発酵は家庭では難しいですが、加熱や乾燥ならできますね。そこで、生姜のスライスを加熱して乾燥させたものが、NHKなどで紹介された 「ウルトラ蒸し生姜」 です。
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ウルトラ蒸し生姜の作り方
では、ウルトラ蒸し生姜の作り方です。
1)生の生姜を繊維にそって、1ミリから2ミリの厚さにスライスする
生姜はよく見ると 「しましま模様」 になっています。そのしましま模様と平行にスライスしましょう。しましま模様に垂直にスライスすると、切り口が繊維で毛羽立ってしまって食感も悪くなってしまいます。皮もむかずにスライスしましょう。
2)蒸し器に1枚ずつ平らにならべて、約30分間蒸す
蒸器に並べるときは、重ならないように平らに並べましょう。蒸しあがりは香りの変化でチェック!最初は蒸し器からレモンのような香りがします。それが芋のような甘くてまろやかな香りになったらOK!蒸し器の火をとめましょう。
3)乾燥させる
天日での乾燥なら1日でOK!室内での乾燥なら7日でOK!カラカラになるまで乾燥させましょう。これで 「ウルトラ蒸し生姜」 の完成です。
※電子レンジで乾燥させる、なんてことはしないでくださいね。発火の危険がありますよ。
ウルトラ蒸し生姜の保存方法
できあがったウルトラ蒸し生姜は、密閉容器に入れて保存しましょう。常温保存でOK!冷蔵庫に入れるとかえって風味が悪くなります。
タッパやジップロックなど密閉できるものに入れておけば、3カ月くらい大丈夫です。
ウルトラ蒸し生姜 おすすめの食べ方
ウルトラ蒸し生姜は、そのままかじってもOK!鍋料理に入れたり、きざんで炒め物に加えたり。スープやお味噌汁に入れたり。ミキサーなどで粉末にしておけば、どんな料理にもすぐに入れられますね。この粉末を温かい紅茶に入れれば、生姜紅茶のできあがり。
ただし、この生姜紅茶などを冷やすのはNG!加熱によってあたため成分であるショウガオールに変化したものが、またジンゲロール(体を冷やす成分)に逆戻りしてしまいます。
1日2グラムから3グラム程度で十分。食べ過ぎると胸焼けすることがありますので、気をつけてください。
ちょっと手間はかかりますが、体を温める効果は抜群のウルトラ蒸し生姜。冷え性改善に、ダイエットに、代謝アップに、健康増進に。毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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