自律神経の悩み

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自律神経の悩みとは?

自律神経の悩みは、ストレスが原因となって体や精神的にさまざまな不調があらわれる状態でしょう。

仕事や人間関係などストレスの多い現代で増えている自律神経の悩み。「金曜日の夜はハッピーだけど、日曜日の夜はブルー」という人がほとんどでしょうし、「この不調はストレスが原因よ」とわかっている人も多いことでしょう。

現代人がかかえるさまざまな不調は“ストレスによる自律神経の乱れがおもな原因”ではないでしょうか。

検査でも異常が見つからない

はっきりと自覚不調があるにもかかわらず、病院で検査をしても異常が見つからないことが多いのも自律神経の悩みの特徴。

「特に異常ありませんので少し様子をみましょう」と診断されるケースも多く、患者さんは「この不調はいったい何の病気なの?」と不安やジレンマを抱えてしまいます。それだけ医師にとっても診断が難しいのが、自律神経の悩みです。

自律神経からくる不調

自律神経からくるの不調には、さまざまなものがあります。

個人差も大きく、AさんとBさんとでは不調がまったく違うこともありますし、この不調おさまったと思ったら、今度は別の不調あらわれた、ということもよくあります。

また、3つも4つも不調が同時にあらわれたり、日によって不調が軽かったり重たかったり、という変化もあります。

体の不調

動悸や息苦しさ

体の不調は、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、偏頭痛、微熱が続く、耳鳴り、強い疲労感、便秘、下痢、手足のしびれ、口やのどの不快感、不眠、食欲不振、ひどい肩こり、頻尿、残尿感、ほてり、手足の冷え、などがあります。

精神的な不調

精神的な不調には、イライラ、憂うつ、不安、焦燥感(あせり)、集中力の低下、記憶力の低下、好奇心がなくなる、無気力になる、といった不調があります。

体や心の不調 くわしくは >>

自律神経の悩みの原因

自律神経の悩みの原因は心と体のストレスです。ではストレスが自律神経にどう影響するかというと・・・

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。

交感神経はおもに日中にはたらいて、活動を支えている神経です。活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらきます。

副交感神経は主に睡眠中にはたらいて、体の回復・修復を支えている神経です。睡眠中、食事中、入浴中、リラックスしている時にはたらきます。

この2つはシーソーのような関係。「両方が同時に100%はたらく」ということはできません。

交感神経が50%なら副交感神経も50%、というイメージです。交感神経が90%なら副交感神経は10%、という感じですね。

健康な人の自律神経バランス

ストレスによる自律神経の乱れが原因

自律神経がバランスよくはたらいていれば、健康を維持できます。昼が交感神経優位でも、夜にしっかり副交感神経に切りかわれば回復は進みます。

活動と休息のバランス

しかし仕事が長時間だったりストレスが多くて夜も気が休まらないとなると、副交感神経が十分にはたらけないので、回復・修復が追いつかなくなります。

こうして疲れやダメージがたまって「不調」となってあらわれるのが自律神経からくるの悩みです。

プレッシャー、責任、人間関係、といった精神的なストレスだけでなく、通勤、長時間の仕事、不規則な食生活、食品添加物、睡眠不足、といった体のストレスも、自律神経からくるの悩みの原因となっているのです。

原因 くわしくは >>

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検査

自律神経からくる悩みの検査はいろいろな角度からおこなわれます。診断の難しさもありますが、そのほかの病気が隠れていることがあるからです。

検査において次の3つにあてはまる場合は、自律神経からくる不調とされるようです。

  • 全身がだるい、めまいがする、といった不定愁訴がある
  • 特定の病気による不調や精神面での異常がない
  • 自律神経のはたらきを検査して、異常がみとめられる

わかりやすく言いかえると、こんな感じです。

  • だるい、めまい、頭痛、微熱、といった不調を感じるけれど、検査をしても異常もなく原因がわからない
  • なにかの病気によって体の組織や細胞が壊されていることもないし、精神面の状態を検査しても異常がない
  • 自律神経のはたらきに異常がみとめられる

それでは、具体的な検査内容について、大きな4つの流れを説明します。

検査(1)医師との面接

自律神経の悩みの原因はストレス。でも自分では自覚していないものがストレスとなっていることがあります。

検査

ですので、不調があらわれ始めた頃の生活環境については、ささいなことでも詳しく話しましょう。

医師との面接で具体的には、いままでにかかった病気、現在の不調、不調があらわれ始めた時期、不調があらわれたきっかけ、今までの経過、普段の生活の様子、仕事、家庭環境、人間関係、自分の性格、不調があらわれた頃に感じていたストレス、最近の生活の中で感じているストレス、などについて話します。

検査(2)除外診断

除外診断では、自律神経からくる不調と思われるものの中に「別の病気が原因となっている不調がないか」を検査します。自律神経の陰にかくれて、別の病気を見落としてしまうことのないようにするためですね。

心電図、脳波、レントゲン、超音波、MRI、CTスキャンなどをおこないます。

検査(3)自律神経機能検査

自律神経が正しくはたらいているかを検査するもので、いろいろな種類の検査があります。

たとえば・・・

  • 安静にした状態から立ち上がって血圧の変化を検査する「シュロング起立試験」
  • 横になった状態と立った状態とで心電図を検査して比較する「立位心電図」
  • 心電図で脈拍を一拍ごとに検査して、この変化のもとである自律神経のはたらきを調べる「心拍変動検査」

などがおもな検査。ほかにも、マイクロバイブレーション、皮膚紋画症、鳥肌反応検査など、不調や状態に応じていくつかの検査をおこないます。

検査(4)心理テスト

心理テストは、「不調の背後にどんな心理的な要因があるのか」を調べる検査です。

物事をどうとらえるか、何がストレスになっているのか、どんな不安や感情があるのか、といった心理的な要因が深くかかわっていることが多いので、それを探ることは診断や治療においてとても大切なのです。

いろんなチェック方法

心理テストには、性格的特性をみるもの、行動特性パターンをみるもの、神経症傾向をみるもの、ストレスへの強さをみるもの、などがあります。

代表的な心理テストは、体と心の不調を検査する「東邦メディカルインデックス」、今のストレスの状態を検査する「ストレス・チェックリスト」、ストレスに対する強さを検査する「ストレス耐性チェックリスト」など。

他にも、CMI(コーネル・メディカルインデックス)、MAS(顕在性不安尺度)、Y-G性格検査(矢田部・ギルフォード性格検査)、などの検査があります。

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治療

治療は心と体の両面からおこなわれます。おもに心療内科でおこなわれ、大きくわけて次の4つの療法があります。

  • 薬物療法・・・・・体の面から心身の不調を取り除く治療(薬による)
  • 心理療法・・・・・心の面から心身の不調を取り除く治療
  • 理学療法・・・・・体の不調を取り除く治療(指圧・マッサージなど)
  • 生活指導・・・・・生活習慣を見直す治療

不調に合わせて、いくつかの療法を組み合わせておこなわれます。

また自律神経からくる悩みには生活習慣の中にも大きな原因があるため、医師の指導のもとで生活習慣を改善することも大切です。

では、この4つの療法をかんたんに紹介します。

治療(1)薬物療法

ストレスをうける ⇒ 自律神経が乱れる ⇒ 体や心に不調があらわれる ⇒ その不調自体がストレスとなる ⇒ 自律神経が乱れる・・・、という悪循環におちいってしまいます。そこで治療においては、不調をやわらげるために薬を使います(薬物療法)。

西洋医学の薬としては、次の4種類の薬が使われます。

  • 抗不安薬・・・不安を取りのぞいてリラックスさせる
  • 自律神経調整剤や末梢作用薬・・・自律神経のバランスを整える
  • 睡眠導入薬・・・不眠を解消する
  • 抗うつ薬・・・落ち込みやイライラを解消する

西洋薬だけでなく漢方薬が使われるケースもあります。

漢方薬は心と体のバランスをとって、自然治癒力を高めて不調を改善するもの。効果があらわれるまでに1ヶ月~数ヶ月かかることがあります。

患部に作用して不調をおさえる西洋薬と違って、根本的に体のバランスを整えるのが漢方薬ですので、じっくりと飲み続けていくことが大切です。

また、薬の飲み方や飲む量などは、医師や薬剤師の指示を守っておこなうようにしましょう。

治療(2)心理療法

心理療法とは、自律神経からくる不調があらわれた背景にある人間関係のトラブル、悩み、不安、物の考え方、といったものに目を向ける治療のこと。

心理的な問題が大きな原因となっているケースも多いため、医師と一緒になって「心理的な原因」を明らかにしていきます。

心理療法には次のようにさまざまな療法があります。

  • 支持的アプローチ・・・患者の感情に共感・支持し助言をあたえるもの。簡易精神療法、カウンセリングなど。
  • 行動療法的アプローチ・・・生活習慣の改善をサポートするもの。行動療法、認知行動療法など。
  • 精神分析的アプローチ・・・性格的な問題を解決するもの。交流分析、構造分析、脚本分析、ゲシュタルト療法など。
  • 自律的アプローチ・・・セルフコントロールで心身をリラックスさせるもの。自律訓練法、筋弛緩法、バイオフィードバック法など。
  • 東洋的アプローチ・・・自分の存在価値を再認識するもの。森田療法、内観法など。

治療(3)理学療法

理学療法は、薬を使わずに体をほぐすことで心身の不調をやわらげる療法。指圧、マッサージ、鍼、灸、温熱療法などが代表的な療法です。

薬物療法や心理療法とちがって、その場で体がほぐれて不調がやわらぐのが理学療法の大きなメリットです。

治療(4)生活指導 (自律神経を整える生活)

毎日の生活習慣も自律神経からくる不調の原因のひとつとなっていますので、生活を見直すことは改善に大きく役立ちます。

睡眠、入浴、運動、食事のとり方や食べ物、冷暖房にはなにを使うか、お酒、たばこ、ストレスなど、普段の生活の中でできることはたくさんあります。

きちんと睡眠時間をとる、早寝早起きをする、3食決まった時間に食事をとる、というように、生活リズムを整えることは大切です。

また、適度な運動、ご飯の食べ方、お風呂の入り方や入る時間、冷暖房のしかたに気をつけるなど、自律神経を整える生活をするようにしましょう。

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