1−1.自律神経失調症とは?
1−2.自律神経失調症の症状(体にあらわれる症状)
1−3.自律神経失調症の症状(精神面にあらわれる症状)
2−1.自律神経失調症とうつ病との違い
2−2.うつ病チェック 「抑うつ尺度:ツングのSDS」
2−3.自律神経失調症と心身症との違い
2−4.自律神経失調症と神経症(ノイローゼ)との違い
自律神経失調症とは、ストレスや生活習慣などが原因となって自律神経のバランスに
乱れが生じて、体にいろいろな不調や症状がでてしまう状態のことです。
自律神経失調症の場合、病院で検査をしても異常は見つかりません。
自律神経は、
(1)交感神経 (ストレス・活動・緊張)
(2)副交感神経 (リラックス・休息・修復)
の2つが、シーソーのように、交互にはたらいています。
交感神経が働いている時は、副交感神経はお休み。
副交感神経が働いている時は、交感神経はお休み、といった具合。
自律神経失調症とは、
仕事のし過ぎ、人間関係のストレス、暑い(寒い)環境での仕事や生活、姿勢の悪さや
体のゆがみなどによって、体や心に緊張が続いた場合に起こりやすくなるものです。
緊張によって 「副交感神経(リラックス・休息・修復)」 がはたらけなくなる。
⇒ 副交感神経が得意とする 「体の修復・疲労回復」 ができない。
⇒ この状態が長く続き、からだのリズムが乱れてしまう。
夜、眠っているのに、からだが休めていない。
寝ようと思っても、なかなか寝つけない。
休ませたいのに、意識とは反対に体が活動し続ける。
疲労回復や修復ができないまま動いているので、体にも心にも支障をきたしてしまう。
自律神経失調症はこのような状態です。
ほとんどの自律神経失調症は、交感神経がはたらき過ぎているケース。
体や心の症状にはさまざまなものがありますが、どれも、
「すこし働きすぎだから、休ませて。」
という、体や心からの声なのでしょう。
症状にばかり気にするのをやめて、体と心をいたわってあげてくださいね。
しっかり休ませてあげれば、自律神経失調症から、元の元気な状態に戻ります。
自律神経失調症は病名ではなく、いろいろな症状を総称して
自律神経失調症と呼んでいます。
自律神経失調症の症状は人によってさまざま。
全身のいたるところにあらわれる可能性があります。
自律神経失調症の体の症状
1.疲れやすい
疲れがなかなか取れなかったり、異常に疲れやすかったり。
関節にだるさを感じたり、体にチカラが入らない、と感じることも。
2.めまいやふらつき
周囲がぐるぐる回転しているようなめまいより、
体がふらつくようなめまいの方が、自律神経失調症と関係があります。
立ち上がった瞬間に気が遠くなる感じがしたり、
歩いていてもフワフワと感じる、というのもその症状です。
3.頭痛
頭痛の原因にはいろんな病気がありますが、
検査をしても原因が特定できない場合、
自律神経失調症からきている可能性が高いです。
頭を締め付けられるような痛みや、肩こり、首のこりをともなう頭痛が特徴です。
4.ひどい肩こり
肩こりも、いろんな病気が原因となって起こりますが、検査をしても原因が特定
できない場合、自律神経失調症からきている可能性が高いです。
血液の流れが悪くなって、首や肩、背中にかけてパンパンに張ったようにこっている
のは、自律神経のバランスの乱れによるものでしょう。
5.動悸、息切れ
運動しているわけでもないのに、動悸や息切れがする。
これも、原因が特定できないのであれば、
自律神経失調症からくる症状かもしれません。
6.ほてり、手足の冷え
顔が異様にほてるのも、自律神経失調症の症状の一つ。
逆に、手足が異常に冷たく感じるのも症状の一つです。
冷え性よりもさらに冷たく感じるのが特徴。
血液の流れが悪くなって起きている状態です。
7.よく眠れない
寝つきが悪い、夜中によく目を覚ます、深い眠りにつけない、昼間に眠くなる。
自律神経失調症による不眠は、体が疲れているのにぐっすり眠れない、という
ケースが多く、一般的なリラックス方法では、なかなか改善されないようです。
8.便秘や下痢
消化器系は自律神経のコントロール下にあり、精神的な影響をうけやすい器官でも
あります。自律神経が整い、副交感神経がきちんと働けば、消化器系も正常にはた
らきますが、自律神経が乱れると、便秘が続く、下痢が続く、さらには
便秘と下痢をくりかえす、といった異常があらわれることがあります。
9.微熱が続く
生理などの理由がなく検査でも見つからないのに、37度程度の微熱が続く。
特に1ヶ月以上続いたり、体のだるさも感じるようなら、
自律神経失調症の症状でしょう。
10.耳鳴り
「キーン」という耳鳴りや、音が聞こえにくい、はっきり聞こえずにぼんやり聴こ
える、などは自律神経失調症の症状でしょう。
11.息苦しさ
眠るときに息が吸い込めないような症状を感じることもあります。
自律神経の乱れから気管支の筋肉が縮んで起こるもので、
精神的なストレスや不安感からくる自律神経失調症の症状です。
12.食欲がない
食べる気がしない、食べると吐き気がする、食後にムカムカする、というのも
消化系をコントロールしている自律神経の乱れによる自律神経失調症の症状です。
13.手がしびれる
皮膚の感覚が敏感になりすぎてどこを触ってもヒリヒリする、とか
腕から手にかけてビリビリと感じる痛みがある、
逆に、手の感覚が鈍感になって、直接触っている気がしない、というのも
自律神経失調症の症状です。
指先が異常に冷えて蒼白になっているケースもあります。
14.口の中の不快感
緊張すると口の中が渇いてきます。
その緊張がなくなれば、正常に戻るのですが、自律神経失調症からくる口の不快感は
いつまでも続きます。口が渇く、舌が痛い、味覚を感じない、口の中のネバネバ感、
歯の浮くような感触など。
自律神経失調症によってあらわれる、体の症状について紹介してきましたが、
自律神経失調症は、精神面にも症状があらわれてきます。
自律神経失調症になると、
イライラや憂うつ感、不安感、焦燥感(あせり)、集中力や記憶力の低下、好奇心の喪失、
無気力などの抑うつ症状、など、精神面にも症状があらわれることがあります。
やる気がなくなって何をする気にもなれなかったり、
ささいなことに強い不安を感じたり、なんとなく気分が晴れなかったり。
感情の起伏が激しくなって、すぐにカッとなったり、涙ぐんだり、
疎外感を感じたり、なんとなく落ち込んだ気分になったり。
誰にでもあてはまる状態ですよね。
落ち込んでも、少したてば元気が出るようならいいのですが、
その状態が長く続くようなら、注意が必要です。
自律神経失調症の精神面の症状も、体の症状と同じく、
あらわれ方や程度は、人によってさまざま。
自覚しにくいので、症状について診察を受けているうちに
「これは自律神経失調症の症状だったのか」 と、気づくこともあります。
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